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2015年 11月 16日

押金の軽量化

先日、秘密ブログでこのような記事を書きました。

押金の調整

この中で「押金の軽量化について実験をしたことがある」と書きましたが、その実験品がこれです。
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これは、十数年前にまだ旋盤などを持っていなかった頃に、電動ドリルとヤスリで加工し、磨いて金メッキを掛けたものです。

当時、貝の無い押金が、あるメーカーで採用されるなど、着目をされいていた時期でした。
そして、私もこのような実験をしていた時期でもありました。

ピストンフェルト

ピストンのバウンドを抑えるのに、ピストンフェルトをバウンドをしない材質に変えればいいのではないか?という発想と、実はもう一つあったのです。

それは、なんとなく押金を外したらどんなピストンの感じになるのだろうとやってみたのがはじまりで。

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すると、押金を付けた状態と違い、戻ったときのバウンドが減ったように感じました。

この結果から、ばねの力で押し戻すピストンの重さが軽くなれば、慣性質量が減るのでバウンドがしにくくなるのではないかと考えました。(計算はしていません、考えただけです)


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この軽量化押金、押し始めはクッと硬さを感じ、押し込んで止まるまでのばねの抵抗がきつい感じがしました。戻りはスパッと気持ち良い感触です。
バウンドの大きさに関しては、劇的に変わるという感じではありませんでした。

感覚的にこのタッチ感が気に入ったのですが、吹いた瞬間にタッチ感の良し悪しよりも、吹奏感の違いのほうがインパクトがありました。

管楽器が鳴っている状態=管内の空気柱に振動が発生している状態です。
これが、管楽器の音なのですが、例えば、トランペットの音を出すには「トランペット」を用いなければトランペットの音は出せません。

マウスピース等も含め大小の部品の組み合わせでトランペットが作られ、初めてトランペットの音が出せるのです。

楽器の部品一つ一つがどのように、楽器の音に関わっているのか、または関わっていないのか、関与度が大きいのか小さいのか、そのようなことを日々考えています。(管内の形状も含めてです)

その中でのこの実験。押金という部品、掘り下げて言えば、その形状や材質、貝の有無、貝の材質の違いなどが、多かれ少なかれ吹奏感に影響をしているのではないかと、考えるきっかけとなった訳です。そこから、押金とピストン、ピストン軸、フェルト類、ピストンばね、などが関わりあって、「バランス」が形成されているのではないか?という予測に発展していきます。

石井管楽器


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by ishiikangakki | 2015-11-16 18:49 | 金管楽器


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