2015年 04月 04日
金管楽器の唾抜きでアマドキーというものがあります。 アマドゥキー、アマド―キー、アマド式ウォーターキーなどなど、色々な呼び方があります。 私は毛嫌いというわけではなく、トランペットにおいてアマドキーにメリットを見出すことはありませんでした。 実際に自分の楽器に取り付けてみても、機能的にはむしろ唾の出が悪く感じますし、時折りピストン(アマドキーの)が戻らなくなることもあり、信頼性という意味で疑問がありました。 また、吹奏感に関しても、息の流れがスムーズには感じますが、音の出方に堅さというか、従来の唾抜きと違って異物感を感じるのです。 金属同士のバルブシステムですから、唾は漏れます。 唾やオイルがシールとなって、息漏れは無いようですが、唾は漏れます。これに関しては通常のシステムでも、「しずく」は残るので、それ程気にはなりません。 そんなこんなで、アマドキーとは距離を置いていたのですが、ある時ふと考えたのです。 アマドキーのケース部は楽器本体と同じ素材の真鍮製なのに、なぜ中のピストンは真鍮製ではないのか。 正確な裏図けはありませんが、私なりの検証ではステンレススチール製と捉えています。(※現在アマドキーは多くの種類がありますので、すべてには当てはまりません) また、構造上汚れが付着しやすく、動作の不良が起こりやすいですので、その対策として材質の選定がなされていると、私は推測しています。 そして、私は実際にピストンを真鍮で削り出して見ました。 写真左から、銅合金金メッキ製、真鍮製、純正です。 結果、私は個人的に気に入りました。 吹奏感が軽くなり、音色も明るくなるように感じました。 そして、私が感じていた異物感が無くなったので、私の辞書では「アマドキーは条件付きであり」という結論に達しています。 また、真鍮製に関して、自分の楽器では動作不良は起きていません。 以来、色々な材質で試しています。それぞれに特徴があるようです。 今後も検証を続けていきたいと思います。 もし、アマドキーについてご興味がございましたら、お気兼ねなくなんなりとご相談ください。 私にわかる範囲であればお答え致します。 石井管楽器
by ishiikangakki
| 2015-04-04 18:41
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