2015年 01月 15日
サックスの演奏に必要不可欠な物のひとつにストラップがあります。 20年前には種類も限られていたように記憶していますが、今では輸入品から個人製作品まで様々な種類のものが販売されています。 クラリネットやフルートは原則的にストラップを使いませんが、サックスやファゴットなどには使われます。楽器が大きくて重いので、安定して保持するための補助具がストラップなのです。 補助具とは言え、楽器の重さを引き受けるものですから強度が要求され、掛ける体の部位には圧力が掛かります。アンブシュアにも影響がありますし、演奏者の体格によってベストポジションとなる長さが変わりますので、長さ調整が細かく出来るかなどの機能的な要素も重要です。また楽器全体が振動している楽器を支えている紐やベルトですので、楽器の響きにも影響があると考えられます。 このように、サックスのストラップは楽器や演奏者に様々な影響のある用具ですので、現在多種多様なラインナップがされているのは、演奏者にとって選択肢の増えることに繋がり、より自分に合ったコンディションで演奏が出来ることに繋がっているのではないでしょうか。 私はサックス以外でもそうですが、修理調整の前後におおよその場合試奏をします。 その時にはマウスピースもストラップも自分の物を使用します。 私が使用しているストラップはこれです。 自作です。 ベルト屋さんから譲って頂いた牛革の裏に羊毛100%のフェルトを貼り付け。真鍮にニッケルメッキのはと目。手芸用のポリエステル製のコードに、冬物コートに使われるボタン。そして、フックはスターリングシルバー製の自作フックにビニールチューブを被せてあります。コードが通るフックのリングはサックスのストラップリングと同じ位置になるように内側に曲げてあります。 10年前に作ったもので、自分がストラップを作るとどんなものが出来るのかを試した見たものでした。 10年経った今、作るのか? 実はちょっと興味のある素材があるので、それで作ったらどのような特性が出るのか。 そのうち試しに作ってみようと思います。 これは古いストラップです。 帯や紐の長さは演奏者の体格によっても、楽器や着衣によってもポジションが変わってきますから、現在細かく選定が出来るメーカーを選ぶのも選択肢の一つではないでしょうか。 このようなフックが金属で、ビニールチューブなどでカバーをされていないものは、本体のストラップリングを削ってしまい、最悪リングが切れる場合がありますので注意が必要です。 では、金属は良くないのか?と言えば悪いことばかりではなく、メリットもありますのでフックの選択についても検討頂きたい思います。 ちなみに、リングを削らない素材であるプラスティックのフックは重い楽器の場合割れてしまい、楽器が落下してしまう場合があります。こちらも注意点です。
by ishiikangakki
| 2015-01-15 16:23
| サックス
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