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2015年 09月 05日

規格ネジ

管楽器のネジは、楽器用として設計製作されたもの以外に、「ISO小ネジ」という規格ネジが使われている場合があります。

小ネジには頭の形に名称があります。
ナベ、トラス、バインド、皿、丸皿、チーズ。

ネジの頭にはドライバーで回すための溝が掘ってありますが、これにも名称があります。
プラスは「十字穴」マイナスは「すりわり」

また、この規格ネジ、材質も色々あります。

今回、私の個人所有の「ある金管楽器」のネジを替えてみるべく、2種類取り寄せてみました。
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左が元々ついていたネジはBS材(真鍮)生地(メッキ無し)のナベ小ネジ。
中央がSUS316L(ステンレス)
右がチタンです。

規格ネジとはいえ、頭に若干の形状の違いはありますが、ほぼ同形状です。
同じ形状で材質だけが違うネジが手に入るわけです。

重量を量ってみました。
BS材
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ステンレス
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チタン
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私は、使用箇所や使い方によってはネジの性能が楽器の性能に反映すると考えています。

但し、今回試す楽器は大きい楽器ですので、結果がどうなるのか非常に興味深いところです。
楽器の大きさに比べて、些細なネジの重量差による差異がどの位あるのか。
また、材質の特性による差異もどの位あるのか。
普通に考えれば、このような小さい部品で影響が出るような楽器ではありません。
しかし、弁慶の泣き所ではありませんが、ちょっとしたことで大きく変わるようであれば、この試みの結果は評価できるのではないかと思っています。

なお、この楽器には3ミリ径のナベ小ネジが6本、4ミリ径が2本使用されています。

結果はまた後日ご紹介させて頂きたいと思います。

石井管楽器












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# by ishiikangakki | 2015-09-05 17:19 | ネジ | Comments(0)
2015年 08月 25日

グリス

管楽器のジョイント部や、音程を調整するためのチューニングスライドに塗る「グリス」というものがあります。
コルクグリス、スライドグリス、コルク&スライドグリス、等の名称で販売されています。

グリスの役割は大きく以下の通りです。
1・チューニングやジョイントをスムーズに行うための潤滑
2・ジョイントコルクの保護(木管楽器)
3・ジョイント部、スライド部の気密性向上

以前はそれ程種類がありませんでしたが、現在は目的や用途の違いによって様々な種類の物が発売されています。
チューニングスライドの隙間が大きくて緩いような楽器用。
音が良くなるグリス。
気候、温度に左右されずらいグリス。
等です。

ジョイント部やチューニングスライドは、楽器それぞれによってコンディションが違いますし、ジョイントや抜差し動作の硬さには個人の好みもあります。
また、バルブオイルと同様、グリスの種類や塗り方は吹奏感にも影響があります。
凝るとキリがないのですが、ご自分で色々試してみるのもよろしいかと思います。

次回以降、楽器によって違うグリスのお話をさせて頂こうと思っています。

私が学生時代にトランペットで使っていたグリスはヤマハ製で、当時スティックタイプとソフトという指で塗るタイプと2種類ありました。
私は指で万遍なく塗れて、しかも同じ金額で容量が多いというお得感で、ソフトを選びました。
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写真はおそらく学生時代に買ったものではないのですが、引き出しの奥に殆ど使っていない状態で見つかったグリスです。
石井管楽器


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# by ishiikangakki | 2015-08-25 16:45 | 総合 | Comments(0)
2015年 08月 15日

バルブオイル

ピストン楽器の潤滑目的で使用されるバルブオイル。
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私が学生の頃は、中学でBB♭バス、高校でトランペットとピストン楽器だったわけですが、バルブオイルは「ホルトン」でした。

学校には備品のお手入れ用として、男性化粧品のような容器のヤマハ製バルブオイルがありました。
四角い容器に黄色い油(防錆剤の色と聞いたことがあります)で特有の香りがしました。

しかし、自分のバスにはそれを使わず、小遣いからオイルを購入していました。
楽器屋さんに友達と一緒に行ってあーだこーだと選ぶのも楽しかった記憶があります。

何故ホルトンにしたのか、それは、友達の薦めもありましたが、やはり外国製というブランドが私の心を射止めたのだと思います。

高校でトランペットを始め、やはりバルブオイルはホルトンでした。
ある時、楽器屋さんで「管楽器価格一覧表」を見つけ、バルブオイルの価格を調べました。

すると、「大瓶」サイズのオイルがあります。
すぐに楽器屋さんに行くと、大きい容器に入った透明のオイルで「ロシェトーマス」というものでした。

私は、バルブオイルは「汚れの付着を防止し、ピストンのコンディションの安定を図るもの(摩耗防止)」と考えていましたので、毎日ドボドボと差していました。ですので、少しでも安くしたい。透明であればホルトンのそれ程変わらないだろうという判断で、それを購入しました。

空のホルトンの容器に移し替えれば、見た目は変わりません。

しかし、使ってみると今までのホルトンとは違う感触(金属同士が直に触れ合うような感触、タッチ感、ピストンのレスポンスの違い)を感じました。良い悪いということではなく、好みに合わなかったのです。

結局、ホルトンに戻ったわけですが、オイル一つでも違うものだと高校生ながらに思ったのです。


バルブオイルには以下のような効果があります。
1・バルブ内の気密性の保持または向上(伴う吹奏感の変化)
2・バルブの滑り向上
3・汚れの付着防止
4・汚れを洗い流す「フラッシング」効果
5・バルブオイルの被膜効果(伴う吹奏感の変化)
など。

バルブオイルは様々なメーカーから、色々な種類が発売されています。

以前は各メーカー一種類が殆どでしたが、現在は楽器のコンディションによる相性やフィーリングの変化を狙って3種類ほどのラインナップを揃えるメーカーが増えているように思います。内容としては主に粘度の違いでスタンダードを軸に粘度の高いものと低いものです。

またオイルの元々の成分(鉱物油、化学合成オイル等)に違いがあります。

バルブオイルを変えれば、ピストンのタッチや、滑り、吹奏感などに変化があります。(ピストンのコンディションによって結果が変わります)

また、バルブオイルの差し方によっても傾向が変わります。(一度に差す量を少量にして回数を増やすなど)

バルブオイルの性質についての「傾向」は語れますが、結局は好みと相性になりますので、ご自身で色々試されると新たな発見があるかもしれません。
私で良ければ「バルブオイルソムリエ」とまでは名乗りませんが、相談をお受け致します。

石井管楽器

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# by ishiikangakki | 2015-08-15 17:54 | 金管楽器 | Comments(0)
2015年 08月 02日

ワンバイ材

石井管楽器の開業から8か月が過ぎ、工房は少しずつ改良が進んでいます。

木工作については今までそれ程興味はありませんでした。

しかし、試奏用防音室に机が欲しいと考えたときに、とにかくすぐに欲しい!と思い立ったら吉日でホームセンターに行きました。

そこで、出会ったのが「ワンバイ材」です。

寸法は規格で決められていて、面取り(角を落とすこと)がされています。
組み立ては木工ボンドと造作用のネジ。

絵を書いて設計して、ホームセンターで設計通りに切ってもらう。そして組み立てるという、簡略なプロセスで思い通りの机や棚が出来る。

もっとはやくに「ワンバイ材」に出会っていたとしたら、もっと色々なものを自作していたと思います。

最近作ったのはこれです。
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作業台正面の棚です。

道具は欲しいと思った時に目の届く範囲にあることが、最も効率が良いと考えています。

まだまだ、工房は効率の面で改良の余地が有ります。

少しずつ手を加えて効率化を進めて行きたいと思います。

因みにツーバイ材というものもあります。旋盤まわりの収納改善にはツーバイ材を使用する予定です。

石井管楽器


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# by ishiikangakki | 2015-08-02 15:20 | 道具 | Comments(0)
2015年 07月 25日

ヘラ

管楽器の修理道具のなかで、指先の変わりになっているものがあります。

ヘラです。
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金属の棒から削り出したり、市販のコーキングヘラを改造して作ります。

使っているうちに、形が徐々に変わっていきます。
それは必要に応じて手を加えるからです。

写真のヘラは一部ですが、この中でも、頻繁に使うものは数本です。

しかし、こうヘラを見ていると、イメージが湧き、新しいヘラを作りたくなるのです。

こういう形だと力が入りやすい。この方が作業性が良い。もっと分厚いヘラから改造するといいのでは。

などなど、構想を練るのも楽しいです。
石井管楽器


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# by ishiikangakki | 2015-07-25 18:24 | 道具 | Comments(0)