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カテゴリ:木管楽器( 3 )


2015年 06月 05日

リガチャーの自作(後編)

リガチャーの自作。後編です。

ロッド材(棒材)の組み合わせによる性能の調整が容易なリガチャー、というコンセプトに基づき作成したリガチャーがこれです。
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リードに接する二本の丸棒を、やはり二本の丸棒で支える構造です。
そしてその丸棒は反対側の丸棒に繋がりリードを挟みこみます。

ロッドの材料を変えることで、性能に差異が生まれるような狙いでした。

実際にリードに当たるロッドを純銀にしてみたり、
a0335229_14321374.jpg
それを抱え込むロッドを銅や真鍮にしてみたり。

またロッドに削り込みを入れることで、重量や剛性のバランス変更が可能です。


ネジによっても性能が変わりますので、そちらも色々試してみました。

しかし、出来上がって吹いてみた、その感触と音質、自分はとても気に入りました。特筆すべきはレスポンスの良さでした。
特に低音木管楽器(バリトンサクソフォン、バスクラリネット)の吹奏感は「いける!」という手応えでした。

このアイディアを煮詰めていくと良いものが出来そうだとわかりました。
しかし、些細なあるきっかけで熱が冷め、リガチャー作りは終わりました。


もし、またリガチャーを作ることになったら、これを超えるようなものを作ります。

石井管楽器




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by ishiikangakki | 2015-06-05 16:23 | 木管楽器 | Comments(0)
2015年 05月 23日

リガチャーの自作(前編)

このブログをお読みの皆様は、もうお気づきだとおもいますが、私は自分で何かを作ってみることで学びを得ようと性質があります。
もう10数年前になりますか、リガチャー作りにチャレンジしたことがあります。
次のリンク先の記事、マウスピース作りよりも遥か昔のことです。
http://ishiikg.exblog.jp/20825855/


リガチャーとは木管楽器のマウスピースに発音体であるリードを固定するための器具です。

素材や形状などの組み合わせで様々なものが製品として存在しています。

a0335229_15170686.jpg

リードという木管楽器の発音体をどのように固定するか。固定の仕方やその器具の材質によって、差異が生まれるのです。
その差異が大したものでなければ、リードが固定されれば、それこそセロハンテープでも良いはずなのですが、そんなことはありません。

リード脱着の機能性、リードのどの位の圧力で固定するのか、器具自体の振動はどうなのか。
器具の設計をされる方それぞれのアプローチから、コンセプトに基づいたリガチャー作りが行われているのだと思います。

私は何故リガチャーを自分で作ろうと思ったのか。
それは、ただ単に自分で作ったリガチャーでいい音が出たら楽しいだろうという自己満足からです。実際に作り上げていい音が出た時はそれはそれは嬉しいものでした。

しかし、物作りですからテーマやコンセプトが必要です。きっかけは単純なものでも、物作りは作れば良いというものでは身にならないと思っています。
リガチャーを作る上で必要な工作機械や知識は殆ど持っていません。
ですから、当時の自分の技術や知識を総動員して作ろうと考えました。

「自分の力で作り上げるリガチャー」がテーマです。
当時リガチャーを作るための道具類は、
ペンチ
バーナー
ロウ材
金工のこぎり
ネジ切りタップ
ダイス
といったところです。

まずは何で作るのか。
これは真っ先に金属と考えました。理由は簡単で、金属の特性を深く知りたいからです。

板で作ることも考えましたが、どうせ作るのであれば、色々な楽器の物を作ってみたい。
つまり、E♭クラリネットからバリトンサクソフォンまで、様々な大きさの物に対応したい。

また、材質の組み合わせによって、リガチャーの性能の調整を容易にしたい。

以上から、「ロッド材の組み合わせによるリガチャー性能の調整が容易なリガチャー」というコンセプトに決定しました(随分と長いコンセプトですが)。

次回はその自作リガチャーの衝撃の画像をご覧いただきます(と少しオーバーに。大したことありません)。

つづく
石井管楽器



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by ishiikangakki | 2015-05-23 15:53 | 木管楽器 | Comments(0)
2015年 05月 05日

軟物の重さ

以前に実験をしたことがあるのですが、その再現をしてみたいと思います。

木管楽器のキーには緩衝や雑音防止、調整の為に小さいコルク類が張り付けられています。

また、フルートの頭部管や、クラリネットのジョイント、サクソフォンのネックなどにも、コルクが使用されています。

あるとき、重さについて気になり、計測することにしてみたのです。

今回、天然コルク、フェルト、合成コルク(ハイカーコルク、ハイコテックス)の3種類です。

20ミリ四方の正四角形に切り出します。厚さは約1ミリ、3枚の誤差は0.08ミリ。
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結果

天然コルク
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フェルト
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合成コルク
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天然コルクが最軽量でした。
天然コルクを基準にフェルトは約3倍、合成コルクは約5倍の重さがあるということです。

この違いが楽器にどのような影響があるのか。

私は、些細な結果かも知れませんが、違いがあるという事実を認識しておくことが、次の何かに繋がると思っています。

石井管楽器


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by ishiikangakki | 2015-05-05 23:33 | 木管楽器 | Comments(0)