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カテゴリ:未分類( 8 )


2016年 11月 21日

ブログリニューアル

突然ですが、石井管楽器の放課後ブログは、石井管楽器オリジナルブランドの公式ブログにリニューアルします。

始動まで今しばらくお待ちください。


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by ishiikangakki | 2016-11-21 16:28 | Comments(0)
2016年 06月 17日

金管楽器の反響板

前回、以下のような記事を書きました。
フレンチホルンの反響板の試作

実際に、使用していただいた結果、モニター性の向上や野外での音の伝達性改善という効果がありました。
一方、反響板と楽器の距離が近い場合の調整や、板材によっての効果の変化も試すため、形状と材質の違う試作品を作成しました。

ゼブラウッド突板合板(ハードタイプ)

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シナ共芯合板多孔タイプ
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実際にどのような効果があるのか、少しずつ報告を頂いております。このような試作試験によって、最善とする材料や形状が絞られているのではないかと考えています。

また、反響板試作について、フェイスブックの石井管楽器公式ページやブログにて書いているわけですが、ご覧頂いている方からの反響も少しずつ頂いております。


その中でホルン以外の金管楽器(ベルが前に向いている楽器)の方から使ってみたいというお話を頂きました。
音響の考慮がなされていない場所でホルンとアンサンブルをするとき、ホルンの聞こえ方に特徴があるそうで、そのような反響板によって、良い効果があればとのことです。






そして、ホルン以外の金管楽器のモニター性の改善も出来ないかという提案がありました。

それで、早速作ってみました。
音響の考慮がなされていない場所での立奏または座奏でのアンサンブル。
その場合の、トランペットやトロンボーンのモニター性の調整が出来る反響調整板。
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ホルン用反響板は譜面台に取り付けるタイプですが、トランペットトロンボーン用は自立式です。

距離や置き方などで微調整が出来ますが、さらに調整度合いを広げる為に、材料と形状に工夫をしています。
材料は写真左がハードタイプ(ブビンガ突板合板)写真右がソフトタイプ(杉突板合板)
形状はリバーシブルとして、反対側に穴を開けています。ひっくり返すことで変化を狙っています。

もちろん、持ち運びを考慮したA4ファイルサイズです。
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このトランペットとトロンボーン用の反響板2組と、ホルン用反響板1組をまとめて、ある方々に実際に使って頂く予定です。

どのような結果となりますでしょうか。
石井管楽器


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by ishiikangakki | 2016-06-17 17:01 | Comments(0)
2015年 11月 04日

ピストンのばね

金管楽器のピストンを上下させる為に楽器内にばねが内蔵されています。

このばねは純正品も含め、数種類が発売されています。

ピストンのばねの種類を材質でいえば、大きく3種類でステンレス製、ピアノ線製、リン青銅製です。
形でいえば、大きく2種類、俵型と円筒型でしょうか。
これ以外に、巻き数と径の違いがありますが、それぞれタッチ感に特徴があります。

ピストンのタッチを改善するためにばねを交換する場合、まず行なって頂きたいことがあります。

それは、ピストンのコンディションの点検です。

ピストンが汚れによって正しく動作をしていなければ、ばねを変更する意味がありません。
ピストンが諸条件によって動作が阻害されていないことを前提に交換をするべきだと思います。
詳しくは、また実例を踏まえて「秘密ブログ」にてご紹介させて頂きたいと思います。

今回は「放課後ブログ」ですので、少し斜めの角度からお話します。
それは、このばねが吹奏感や音に影響があるということです。

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上段がピンクゴールドプレート、下段がゴールドプレートです。
右よりリン青銅製円筒型、同俵型、ステンレス製円筒型です。

タッチ感に変わりはありません。

吹奏感や音については、前回のブログ記事と理屈は同じですので、アマドキーのばねをご参照ください。

但し、アマドキーのばねと違うところは、ご自身でも交換が比較的容易であることです(自信の無い方はプロにおまかせください)。

音や吹奏感に変化を感じたい。音の質感を変えたい。見えないところにオシャレをしたい(これもありだと思います)。
ちょっとした部品を変えるだけで、楽器が自分に近寄ってくる可能性があります。

石井管楽器では、現在ヤマハ製の3種類のトランペット用ピストンばねにそれぞれピンクゴールドとゴールドの2種類のメッキを掛けたものを在庫しています。

また、ヤマハ製のフリューゲルホルン用もございます。
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ご興味のある方は下のリンク先のお問い合わせフォームより、ご連絡ください。
前述で述べました通り比較的ご自身で交換のしやすい部品だと思います。定型外郵便での発送もお受けします。

石井管楽器


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by ishiikangakki | 2015-11-04 18:24 | Comments(0)
2015年 07月 11日

バーナー

管楽器の修理調整でこれが無いと、修理が出来ない箇所が多くあります。

バーナーです。

部品に熱を加えて取り外したり、調整時に熱を加えるなど、大活躍します。

25年仕事をしているうちに、気づいたらこんな数になっていました。
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このうち2本は現在使用できません。

大きいバーナーは開業を機に新調しました。

扱いが粗いというわけではないと思うのですが、気づいたら着火しなくなります。

そろそろ2本を修理に出さなければと思う今日この頃です。

石井管楽器
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by ishiikangakki | 2015-07-11 18:50 | Comments(0)
2015年 07月 04日

接着剤

以前に管楽器には部品の固定のためにネジが多く使われている、という記事を書きました。
ネジ
管楽器の部品の固定でもう一つ忘れてはならないものがあります。

それは接着剤です。

管楽器には箇所によって様々な接着剤が使い分けられています。

また、接着剤には多くの種類があり、その中から適したものが選定されています。

たとえば、木管楽器の穴を塞ぐためのタンポはキーに固定されているのですが、ここに接着剤が使用されています。
タンポは音孔をきれいに塞ぐために位置が調整されます。
その位置調整を容易にするため熱によって溶け、冷えると固まる接着剤が使われます。

金管楽器の管と管の接合には半田が使用されています。

クラリネットの継ぎ手部分に巻いてあるコルクは一般的にゴム系の接着剤が使われます。コルクと管体の両方に塗り、生乾き状態で貼り付け圧力をかけます(コンタクト接着といいます)

石井管楽器では、その楽器に使用されている同じものを使うことを基本としていますが、私の判断で優れている別の種類の接着剤を使用する場合があります。

接着剤は管楽器の広い面積に使用されるため、音や響きへの影響があります。

くっつけばいい、外れなければいい。
というだけでなく、「楽器」としてどうなのか、という要素も考慮にいれ選定されなければなりません。

駆け出しの頃、この本を買い、穴が開くくらい読み、興味のある接着剤メーカーに片っ端から電話をかけ質問しました。
(やはり、まだインターネットが無い頃でした)

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ある接着剤メーカーの担当者からあることを教えていただきました。

「接着する表面には、活性と非活性がある」

どういう事か。
ここは、あえて書かないでおきます。
石井管楽器








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by ishiikangakki | 2015-07-04 10:02 | Comments(0)
2015年 06月 17日

メッキ

私は昔から専門書の類が好きでした。
この仕事を始めた頃から、工具や本にはお金を掛けました。

駆け出しの頃に購入した本の一つがこれです。


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管楽器にとって表面処理は必要不可欠のものです。その代表的なメッキについて勉強することは、技術力の向上につながると考えました。
この本を読んで、メッキの種類やメッキをする前の洗浄、下処理、下地メッキの目的などを知りました。
また、メッキを掛ける前の下処理工程が管楽器の管内洗浄に応用できるのではないか?と考えたのもこの本がきっかけです。

元来、科学や化学が好きでしたので、読めば読むほどメッキへの好奇心は増すばかりでした。
その好奇心は留まることを知らず、職場の周辺にメッキ工場や町工場が点在していたことも手伝って、実際にお邪魔をして色々な知識を教えて頂きました。

何より、20年以上前の話ですから、現在のようのインターネットなどはありません。

私の駆け出しの頃の情報源は人と本だった、というわけです。




メッキは工業用、宝飾用として使われるもので、本質は見た目、コスト、機能性の為の物です。

そのうえで、楽器にとってメッキとはなんなのか。

1・耐摩耗、腐食防止
2・滑りの向上
3・音への付加価値
4・修理への応用(息漏れの解消や部品位置の調整)
5・見た目
6・その他

メッキには色々な種類があり、それぞれの特徴が楽器の性能に反映されます。

メッキの違いによる音への影響の例として、トランペットの全体仕上げを挙げます。
言葉で音を説明することは難しく、反対の表現になる場合もございます。

ニッケルメッキ……鋭く硬い
ラッカー仕上げ……暗く硬め
銀メッキ   ……明るく柔らかい
金メッキ   ……艶やかで重厚

メッキによる楽器の性能調整は、楽器の種類、部品の違い、組み合わせなどを合わせると、無数の調整余地が有ると言えます。
また楽器によっては反対の結果になる場合があります。

技術者として「○○メッキをするとおおよそこういう傾向になる」という目安のお話は出来ますが、「確実にこうなる!」と言い切れない部分があります。
また、メッキをしても違いの分かりずらい鈍感な箇所もあります。

修理の手段(息漏れの解消や部品位置の調整)としてのメッキ。
音色や吹奏感の調整をするためのメッキ。
色を塗るように好みの色に変えるメッキ。

音や吹奏感については、メッキ後の変化があるのか無いのか、実施しないとわからないケースもあれば、おおよそ予測が付く場合もあります。

いずれにしても、変化を楽しむ、それが気に入るかどうか、というのも管楽器調整の楽しみの一つではないでしょうか。


石井管楽器はメッキの掛け直しなどを承っております。
このように朽ち果てる寸前の物でも綺麗にメッキを掛け直すことが出来ます。
昔使っていたマウスピースその後

追記
管楽器の表面処理として忘れてはならないラッカー塗装については、この本で勉強しました。
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塗装の勉強は有機溶剤、接着剤の勉強に繋がります。

石井管楽器

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by ishiikangakki | 2015-06-17 18:06 | Comments(0)
2015年 04月 18日

困ったときの箱頼み

断捨離という言葉があります。

私は、物を捨てるのが苦手です。
しかし、開業にあたり部屋のスペースを開けるべく、多くの物を処分しました。

しかし、どうしても捨てられないものがあります。

それは「ガラクタ」です。

捨てられないガラクタは箱に入れて保管しています。

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そして、修理手法や制作の発想が煮詰まった時に、この箱を開けます。

自転車のライトを固定するためのスペーサー。
額縁をつるす紐。

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何故か溜まってしまう六角レンチ

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昔に100均で買った竹ひご細工用の工具
工具店のワゴンセールで見つけたノブ

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昔から「あっこれは何かに使えるかも」と思うと、買い物かごに入れてしまう悪い癖があります。

こういったガラクタ箱を開けて見るときの目は、毎回違います。

日々、生活をしていれば、考え方も変わってきますし、知識も増えていますから、違った観点から物を捉えて応用出来ます。

ですから、私にとってガラクタの山は、宝の山と言うことが出来ます。

ガラクタ箱は現在も増加中です。

石井管楽器





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by ishiikangakki | 2015-04-18 12:18 | Comments(0)
2015年 04月 04日

アマドキー

金管楽器の唾抜きでアマドキーというものがあります。
アマドゥキー、アマド―キー、アマド式ウォーターキーなどなど、色々な呼び方があります。

私は毛嫌いというわけではなく、トランペットにおいてアマドキーにメリットを見出すことはありませんでした。

実際に自分の楽器に取り付けてみても、機能的にはむしろ唾の出が悪く感じますし、時折りピストン(アマドキーの)が戻らなくなることもあり、信頼性という意味で疑問がありました。
また、吹奏感に関しても、息の流れがスムーズには感じますが、音の出方に堅さというか、従来の唾抜きと違って異物感を感じるのです。
金属同士のバルブシステムですから、唾は漏れます。
唾やオイルがシールとなって、息漏れは無いようですが、唾は漏れます。これに関しては通常のシステムでも、「しずく」は残るので、それ程気にはなりません。

そんなこんなで、アマドキーとは距離を置いていたのですが、ある時ふと考えたのです。

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アマドキーのケース部は楽器本体と同じ素材の真鍮製なのに、なぜ中のピストンは真鍮製ではないのか。
正確な裏図けはありませんが、私なりの検証ではステンレススチール製と捉えています。(※現在アマドキーは多くの種類がありますので、すべてには当てはまりません)
また、構造上汚れが付着しやすく、動作の不良が起こりやすいですので、その対策として材質の選定がなされていると、私は推測しています。

そして、私は実際にピストンを真鍮で削り出して見ました。

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写真左から、銅合金金メッキ製、真鍮製、純正です。

結果、私は個人的に気に入りました。

吹奏感が軽くなり、音色も明るくなるように感じました。
そして、私が感じていた異物感が無くなったので、私の辞書では「アマドキーは条件付きであり」という結論に達しています。

また、真鍮製に関して、自分の楽器では動作不良は起きていません。

以来、色々な材質で試しています。それぞれに特徴があるようです。

今後も検証を続けていきたいと思います。

もし、アマドキーについてご興味がございましたら、お気兼ねなくなんなりとご相談ください。
私にわかる範囲であればお答え致します。
石井管楽器


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by ishiikangakki | 2015-04-04 18:41 | Comments(0)