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2015年 07月 04日

接着剤

以前に管楽器には部品の固定のためにネジが多く使われている、という記事を書きました。
ネジ
管楽器の部品の固定でもう一つ忘れてはならないものがあります。

それは接着剤です。

管楽器には箇所によって様々な接着剤が使い分けられています。

また、接着剤には多くの種類があり、その中から適したものが選定されています。

たとえば、木管楽器の穴を塞ぐためのタンポはキーに固定されているのですが、ここに接着剤が使用されています。
タンポは音孔をきれいに塞ぐために位置が調整されます。
その位置調整を容易にするため熱によって溶け、冷えると固まる接着剤が使われます。

金管楽器の管と管の接合には半田が使用されています。

クラリネットの継ぎ手部分に巻いてあるコルクは一般的にゴム系の接着剤が使われます。コルクと管体の両方に塗り、生乾き状態で貼り付け圧力をかけます(コンタクト接着といいます)

石井管楽器では、その楽器に使用されている同じものを使うことを基本としていますが、私の判断で優れている別の種類の接着剤を使用する場合があります。

接着剤は管楽器の広い面積に使用されるため、音や響きへの影響があります。

くっつけばいい、外れなければいい。
というだけでなく、「楽器」としてどうなのか、という要素も考慮にいれ選定されなければなりません。

駆け出しの頃、この本を買い、穴が開くくらい読み、興味のある接着剤メーカーに片っ端から電話をかけ質問しました。
(やはり、まだインターネットが無い頃でした)

接着剤_a0335229_09332700.jpg


ある接着剤メーカーの担当者からあることを教えていただきました。

「接着する表面には、活性と非活性がある」

どういう事か。
ここは、あえて書かないでおきます。
石井管楽器









by ishiikangakki | 2015-07-04 10:02


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